第3回 経穴を覚えるのが苦手な人へ

最近、ぎっくり腰で歩くのもやっとの患者さんが来たんですけど、鍼を7ヶ所

1ミリほど挿したら全然腰痛くねーわって言ってスタスタ歩いて帰りました。

こんな時はバスケで言うところの3ポイントシュートが入ったくらい嬉しいんですよね。

昔は筋肉を意識するがあまり、深刺ししていたんですけど、これ逆に悪化するんですよね(場所によっては)。

浅くても鍼は効くってことを鍼灸師を目指す人は頭の片隅に入れておいてほしい。

頭の片隅に入れとくだけで、発想が広がるから。

それから良いこと思い出したので、

今回メルマガを続けて書こうと思います。

鍼灸マッサージの学校に入る前、少し時間があったので、沖縄に出稼ぎに行きました。

学費の足しになればいいかなって思って。

沖縄では、リラクゼーションのバイトをし、たまに地元の人と飲んだり三線弾いたりしながら優雅に過ごしていたんですけど、2ヶ月も南の島で過ごしていると、だんだんその生活にも飽きてきました。(冬なので海で泳げなかったしね。)

どうせ学校に入ってもバイト三昧の生活になることはわかっていたので、今から学校の勉強をしたら、少し学生生活もゆとりができるかなと思い、

沖縄で鍼灸マッサージ師の国試の過去問を購入しました。

学校にまだ入学もしていないので、もちろんさっぱり何が書かれているのか分かりませんでした。

でも、分からないなりにも、問題を解いてみることで分かったことがありました。

それは、国試の問題は、「解剖学」と「生理学」の配点が大きいということ。

もう1つは、「経穴」は暗記するだけだなってこと。

解剖学と生理学は意味不明だったので、

僕は「経穴」に的をしぼって勉強することにしました。

学校入学前に経穴だけ全部覚えてやろうってね。

目標を決めました。

361穴覚えるのに3週間くらいかかったかな。

肺経~肝経まで。読んで書いて読んで書いて。

ひたすらそれを繰り返して覚えました。

覚えたのは良いけど、

これ放っといたら忘れてしまうなと思い、

携帯の録音機能に自分の声で経穴の肺経~肝経まで全部吹き込みました。

で、鍼灸マッサージの学校に入学してから、その録音音声にめちゃくちゃ助けられました。

1年生の経穴の授業中、皆が肺経から順番に覚えている時に、僕はもうそこは独学で覚えていたので「この経穴は〇〇神経の上を通るな」とさらに一歩先を自習していました。

そして新しく覚えた知識もスマホに追加して録音していました。

結局、経穴の勉強をしたのは、通学時間の電車の中で聞いた録音音声(たまに聞いて思い出す)と授業中だけだったんですけど、経穴の試験の点数は国試までずっと良かった気がします。

もう今は録音音声を聞いていないんですけど、

いまだに経穴は結構覚えてます。耳から繰り返し覚えたことってそれだけ記憶に定着するんですよね。

試験前、経穴を覚えるためのエネルギーを僕の場合は、他の教科の勉強に向けられたので、今ふと思い出して経穴の音声勉強法はやって良かったなーと思った次第です。

というわけで、

経穴苦手って人は、今日さっそくスマホの音声アプリで肺経~肝経まで録音してみてください。

自分の声を聞くのって恥ずかしいと思いますけど、

一度覚えてしまえば、

たまにその音声を聞くだけで記憶がずっと維持できますよ。

これホントおすすめです。

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